その「またね」は最後かもしれなくて

あの日交わした「またね」

また、あとで なのかもしれないし、もう戻ってこないのかもしれない。

ひとりひとりが集まった巣は作り上げられ、やがて朽ちていく。

それを知っていても、この時間ができる限り長く永く続くように願う。

再興を願い、養分を注ぐ。

その巣は誰かの心を安寧にするかもしれないし、乱すかもしれない。

飛びだつ鳥もいれば、新たにやって来る鳥もいる。

こうして自然の模倣物のような巣で消息を交わし、

やがて途絶える。